『介護肌着』着る側と、着せる側。ともに快適が決め手!

『介護肌着』着る側と、着せる側。ともに快適が決め手! 下着のコラム:Column

介護肌着とは?

「介護肌着(かいごはだぎ)」とは、介護を必要とする高齢者や障がいのある方が、日常生活を快適に過ごせるように工夫された下着のことです。一般的な下着と比べて、着替えや排泄介助を行いやすくするための特徴があります。

介護肌着の選び方は?

着脱しやすいデザイン

【在宅介護・施設での介助、入院中、長時間ベッドで過ごす場合】

  • 前開き、後ろ開き、肩部分の開閉が楽な仕様
  • ワンタッチのマジックテープ・スナップ使い、面ファスナータイプ
  • 腕が上がりにくい方でも無理なく着られる、ストレッチ機能

排泄ケアに対応

【寝たきりの方のおむつ交換や清拭のしやすさを重視】

  • 股下が開閉できるタイプ
  • おむつ交換がスムーズにできる
  • おむつカバー的な、ホルダー用途のケアショーツ

肌にやさしい素材

寝たきりや可動範囲が狭いので、床ずれやかぶれなどが生じにくい素材】

  • 綿や通気性のよい素材で、汗や蒸れを防ぐ
  • 縫い目やタグの位置を工夫し、肌トラブルを防ぐ
  • 制菌加工・抗菌防臭機能

安全性と快適性

着る側も、着せる側もストレスの少ない素材・機能性が大切】

  • 体を締めつけないゆったり設計
  • ボタンやファスナーが肌に当たりにくい
  • お名前スペース(施設や病院で必要) があるネームや転写シートタイプ

このように、介護肌着は 「着る人の快適さ」 と 「介助する人の負担軽減」 の両方を考えて作られた実用的な下着である事が理解できます。

介護肌着はどこで売ってる?

販売チャネルとしては、大手メーカー通販・チェーンストア・ドラッグストア・大型家電ストアなど、最近は販路も広がり、『介護肌着』の売場はここ10年で目覚ましく変化しています。

今まで奥にひっそりとあったカテゴリーが、日用衣料品の定番的スペースに陳列されており、幅広い販路で気軽に購入できるマーケットへと変化が見られます。今後注目の高齢化社会に向けて高いニーズを感じさせます。

価格帯の目安は?

  • 一般的な前開きワンタッチ肌着(半袖/シンプル仕様): 1,000~3,500円程度
  • 前開き・大きめボタン仕様、高機能(抗菌・消臭など): 2,000~5,000円程度
  • 専用機能(自立支援型、特殊素材、オーガニック綿など): 3,000~6,000円以上
  • 失禁対応(尿モレ対応、パッド内蔵など):見た目や機能で価格差あり

清潔感を保つ、機能性などが必要となってきますが、洗濯頻度も高く消耗品でもあるので、出来るだけ購入しやすい価格帯の商品が求められます。

在宅介護

介護の現場をリアルに体験

介護肌着に興味を持ったのは『おむつフィッター検定®』の研修受講がきっかけでした。

※おむつ検定®は、株式会社はいせつ総合研究所の登録商標です。

布ナプキン、サニタリーショーツ、軽失禁ショーツ、パッドサポートショーツなどを企画・販売している中、もっと深く介護用肌着も関しても学びたい思いでいたところ、《株式会社はいせつ総合研究所 代表 浜田きよ子氏》主催の研修を受講する機会をいただきました。

浜田きよ子氏は、「おむつ業界」のオーソリティで、名高い専門メーカーが、商品開発の際は必ず相談に来られるという貴重な存在です。

『おむつフィッター検定®』は、年に数回実施され、参加者は介護施設関係者、看護師、医師・医療関係者など専門分野の方がほとんど。その中で、私のような婦人インナー製造販売元はわずか数名で、とても新鮮な環境でした。

最終試験では、医学的な知識も問われ、想像以上に非常にハードな内容。久々の受験勉強…(苦笑)。脳みそに汗かきました…。

何とか『おむつフィッター検定® 3級』の認定を獲得。さらに2級・1級と段階があり、専門家の方々はステップアップのために受講されるようです。

おむつフィッター検定® 3級認定証

これからの高齢化社会と「介護のカタチ」

介護のカタチとは介護や病気の問題を、点ではなく原因を考え『どう生きて行きたいのか』。その人らしい『生きるカタチ=高齢化社会』を介護や病気の問題の原因を考えていくことが大切であることなど。

この研修では、介護を深く考えるきっかけにもなり、今後【介護肌着】について、商品開発を試みる機会があれば、いろんな角度からの視点が大切であることを学びました。

まだまだ自分には関係ないかも?と遠い話に感じていたことが、いきなり身近に迫った時。皆さんはどうされますか?

もちろん、健やかに生活できるに越したことはありません。でも、親や家族の介護はもちろん、いずれは自分も介護される立場にならないとは限りません。
そんな時、色んな助けが存在すること、皆同じ悩みがあることなど、知らないより知ってる方がいざ対面した時、心強いと思いませんか?

老夫婦のお散歩

ボディヒンツの『お悩み解消インナー』

これからシニアを謳歌する『アクティブシニア』をターゲットに企画した、着る側も、着せる側も快適お悩み解消インナーをご紹介します。

《おすすめ その①》旅の友『軽失禁ショーツパッドウイング』で温泉シーンも楽勝!

軽失禁対応の吸水パッド付きのため、紙パッドの交換を気にすることなく、旅先の着替えなどの際も、人目を気にせずスマートにはきこなせます。温泉シーンなどで活躍しそう!

スーピマコットン 軽失禁サニタリーショーツ 吸水パッド付き 羽根つき対応 日本製
スーピマコットン 軽失禁サニタリーショーツ 吸水パッド付き 羽根つき対応 日本製

《おすすめ その②》マチ幅絶妙、浮きマチが多様性広げる『軽失禁パッドサポートショーツ

生理用の紙ナプキンに比べ、軽失禁対応の紙パッドは幅広タイプが多く展開されています。こちらのショーツは、マチ幅が広めなので、パッドが無理なく収まり、よじれにくいためモレも安心。施設の「紙おむつホルダーショーツ」としても活用されています。

スーピマコットン 超立体ショーツ 軽失禁パッドサポート 羽根つき対応 日本製
スーピマコットン 超立体ショーツ 軽失禁パッドサポート 羽根つき対応 日本製

《おすすめ その③》『前開きブラ』で着脱らくちん♪

テンセル™繊維のなめらかでやさしい肌ざわり。通院やリハビリなど、外出先での着替えの際にとても便利。後ろホックや、かぶりタイプが苦手な方にも最適!

テンセル(TM)繊維 前あき ソフトブラ カップ付 日本製
テンセル(TM)繊維 前あき ソフトブラ カップ付 日本製

まとめ

ボディヒンツでは、女性の一生、悩みに寄り添える肌着を追求できるブランドでありたいと願っています。
介護肌着は、単なる「便利な下着」ではなく、「本人の快適な生活を支え、介助者の負担を軽くするパートナー」 として進化しています。

本格的な【介護用肌着】の開発はまだ序盤ですが、10年後には、まったく違う新たなカテゴリーニーズが高まるかもしれません。他社とは少し違う目線で、着る側も、着せる側も快適な肌着を考えていきたいと思います。

[ 肌着業界にかかわって35年 (‘◇’)ゞ bodyhints staff TT ]

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