「洗濯機にポイっ」…その洗い方、実はブラジャーに大きなダメージを与えているかもしれません。
ブラジャーはデリケートな素材でできており、洗濯機の強い水流や摩擦はワイヤーの歪み・カップの変形・生地の傷みにつながります。 とはいえ、「面倒くさい」「時間がない」という方も多いはず。毎回完璧にやらなくて大丈夫です。洗い方・洗剤の選び方・ネットの使い方・パッドのケア・脱水の仕方、この5つを知っておくだけで、ブラジャーの寿命はぐっと変わります。2〜3回に1度、少し意識するだけで十分です。
下着を知り尽くした老舗メーカーの視点から、ブラジャーを長持ちさせるお手入れ方法をわかりやすくお伝えします。
【準備編】洗濯ネットは必ず使いましょう
ブラジャーをそのまま洗濯機に入れるのは、繊細なレースやワイヤーにとって大きなダメージのもとです。他の衣類と絡まったり、強い水流にさらされたりすることで、型崩れや破損が一気に進みます。ブラジャーの洗濯には、必ず洗濯ネットを使用しましょう。

洗濯ネットは本当に必須?
「毎回ネットに入れるのが面倒…」という声もよく聞きます。でも答えはYES、必須です。ネットなしで洗濯機に入れると、ワイヤーの歪み・レースの破れ・カップの変形が一気に進みます。ネットに入れるのはほんの数秒。その数秒が、ブラジャーの寿命を何ヶ月も延ばしてくれます。
洗濯ネットの選び方
できればブラジャー専用の、できるだけ立体的なネットを用意しましょう。カップの形をそのまま保てるため、型崩れを防ぐ効果が高まります。
ブラジャー専用の洗濯ネットは持っていない!という方は、シャツ用でもよいので洗濯ネットに入れてあげましょう。
洗濯ネットに入れる前のひと手間
ネットに入れる前に、必ずホックを留めてください。ホックが外れた状態で洗濯されると、他の衣類を傷つけ、ブラジャー自身も変形してしまいます。
★ポイント★
ネットに入れる前に、ワイヤーが飛び出していないかチェック!もし飛び出していたら、それはブラジャーの買い替えサインです。残念ですが、引退のタイミングかもしれません。
洗剤選びで素材の寿命が変わる
洗剤はおしゃれ着用・中性洗剤を選んで

ブラジャーの洗濯には、必ず中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)を使用してください。一般的な洗濯洗剤はアルカリ性のものが多く、デリケートな素材や伸縮性のあるゴムを傷めてしまう原因になります。パッケージに「おしゃれ着用」「エマール」「アクロン」などと書かれたものであればOKです。スーパーやドラッグストアで手軽に手に入りますよ。
使ってはいけない洗剤3選
- 通常の洗濯洗剤(アルカリ性)
- 漂白剤・蛍光増白剤入りのもの
- 柔軟剤の過剰使用(吸湿性が下がります)
柔軟剤は使いすぎに注意ですが、少量であれば素材をやわらかく保つ効果があります。
【洗い方編】手洗いvs洗濯機、どちらがいい?
手洗いがおすすめ。でも毎回じゃなくてOK!
ブラジャーの寿命を本当に延ばしたいなら、手洗いが断然おすすめです。「そんなの無理!毎日忙しいのに…」というお声が聞こえてきそうですが、安心してください。毎回でなくてOKです。2〜3回に1度だけ手洗いするだけでも、寿命は驚くほど変わります。「でも洗面台に向かうのが面倒…」という方は、お風呂に入るときブラジャーも一緒に連れていってください。 身体を洗うついでにさっと手洗いするだけでOK。洗面器も不要、特別な時間も必要ありません。私も、手洗いは週末のお風呂タイムに1回だけ。それでも、お気に入りのブラジャーが明らかに長持ちするようになりました。
洗濯機で洗う場合はコース選びが重要
洗濯機を使う場合は、コース選びが非常に重要です。「手洗いコース」「ドライコース」「ソフトコース」など、最もやさしい設定を選んでください。強い水流は、ワイヤーの歪みやカップの変形を引き起こす原因になります。
手洗いの手順:たったの4ステップ
手洗いの手順は「漬け置き→押し洗い→すすぎ→脱水」の流れで進めます。難しい工程は一切なく、洗面器とタオルがあればすぐに始められます。初めての方でも迷わずできるよう、1つずつ丁寧に説明していきますね。
STEP1:漬け置き 手間レベル★☆☆
洗面器にぬるま湯(30℃以下が目安)を張り、中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)をよく溶かしてからブラジャーをやさしく浸します。5〜10分ほど置くだけで、皮脂や汗汚れがゆっくりと浮き上がってきます。

STEP2:押し洗い・振り洗い 手間レベル★★☆
ワイヤーやカップを崩さないよう、手のひらで優しく押したり、振ったりして汚れを押し出します。汚れがひどいアンダーやストラップ部分は、指の腹で軽く揉む程度にしましょう。
★ポイント★
強くゴシゴシ洗うのは厳禁!カップの素材を潰さないよう、手のひらで赤ちゃんを洗うように優しく扱ってください。

STEP3:すすぎ 手間レベル★☆☆
洗剤が残ると素材の傷みや肌荒れの原因になります。水を2〜3回替えながら、泡がなくなるまで丁寧にすすいでください。

STEP4:脱水 手間レベル★★☆
洗い終わったら、手で強く絞るのは厳禁です。ワイヤーが歪み、カップにシワが寄ると元の形には戻りません。脱水は以下の2択がおすすめです。
・タオル脱水(最もやさしい)
乾いたタオルにブラジャーを挟んで、上からそっと押さえるだけ。余分な水分をタオルが吸い取ってくれます。
・洗濯機で短時間脱水(時間がないときに)
洗濯ネットに入れたまま、30秒以内の短時間脱水ならOKです。それ以上はワイヤーや素材へのダメージが大きくなるので注意してください。

パッドが取り外せる場合は別々に洗いましょう
カップ内側に入っているパッド(ヌーブラパッドや取り外し可能なカップパッド)は、本体と一緒に洗うと変形・よれの原因になります。
- 本体から取り外す 洗濯前に必ずパッドを取り出す
- 手洗い一択 洗面器に中性洗剤を溶かし、やさしく押し洗い
- 形を整えて干す タオルで水気を取ったあと、丸みを整えながら陰干し
ポイントは「形を整えながら乾かす」こと。形が崩れたまま乾かすと、そのまま固まってしまいます。
【乾燥編】最後の工程こそ手を抜かない!
脱水が終わったら、最後の仕上げです。干し方を間違えると、それまでの丁寧な洗い方も活かされません。
ブラジャーの正しい干し方
ストラップを引っかけて吊るすのはNGです。水分を含んだブラジャーの重みでストラップが伸び、ホールド力が失われてしまいます。アンダーベルトの中心または端を洗濯ばさみで挟み、逆さにして干すのがベストな方法です。風通しのよい日陰で、形を整えながら干しましょう。

乾燥機だけは本当にNG!
乾燥機は、ブラジャーにとって最大の天敵です。高熱でゴムが硬化し、サイズが縮み、二度と元の状態には戻りません。どんなに急いでいても、乾燥機の使用だけは絶対に避けてください。
【まとめ】今日から始める、ブラジャーの正しいケア
ブラジャーの洗い方を見直すだけで、その寿命は大きく変わります。今回ご紹介したポイントをまとめると次のとおりです。
- 洗濯ネットに1枚ずつ、ホックを留めて入れる
- 洗剤はおしゃれ着用(中性洗剤)を使う
- 洗濯機はデリケートコースで。理想は2〜3回に1度の手洗い
- パッドは取り外して別々に手洗い
- 脱水はタオル挟みか、洗濯機なら30秒以内
- 干すときはアンダーで逆さ干し、日陰で
- 乾燥機は絶対NG
日々の小さなケアの積み重ねが、ブラジャーを長く良い状態に保つことにつながります。ぜひ今日から「正しい洗いの習慣」を取り入れて、大切なブラジャーを長く愛用してください。

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