医療現場や介護施設で働く方々にとって、スクラブは毎日の必需品。
そして、実は「スクラブの下に何を着るか」も快適な働き方を左右する大切なポイントです。直接肌に触れるインナーや下着は、素材や着心地によって、1日の疲れ方や集中力にも影響を与えると言っても過言ではありません。
今回は、スクラブの下に着るインナー・下着に焦点を当て、特に天然繊維(コットンやシルク)素材の魅力とおすすめの選び方についてご紹介します。
スクラブの下にインナーは必要?
多くの医療現場や介護施設で働く人々が感じているのが、スクラブ1枚だけでは汗や肌ざわりが気になるという点です。
特に夏場の汗ジミや冬場の冷え対策、さらには下着のラインが透けるのが気になるという声も多く聞かれます。
スクラブは軽やかで通気性の良い素材で作られている反面、肌と生地が直接触れることによる摩擦やムレ、静電気などが気になる場面もあるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、肌に優しい天然繊維のインナーや下着。
インナーを1枚挟むだけで、体感温度の調整がしやすくなり、汗をかいてもサラッと快適に過ごすことができます。
また、スクラブの寿命を延ばすという点でも、直接肌と触れ合わないことで摩耗を防ぐ効果があります。
ポリエステル製スクラブと相性の良い、やさしい天然素材のインナーを
スクラブは、軽くて丈夫なポリエステル素材が主流。洗濯に強く乾きやすいため、医療現場で重宝されています。
しかし一方で、ポリエステルには吸湿性が低い・静電気が起こりやすい・肌に張り付きやすいといったデメリットも。汗をかきやすい環境や長時間の着用では、肌ストレスを感じやすくなることもあります。
そこでおすすめしたいのが、天然素材のインナーです。
スクラブの中も、肌が喜ぶ心地よさを。
スクラブの機能性はそのままに、肌に触れる部分こそ“天然素材で整える”ことが快適さの秘訣。汗・ムレ・静電気に悩む方は、ぜひ天然繊維のインナーでスクラブの中を快適に整えてみてください。
天然繊維が快適に過ごせる
天然繊維のインナーは、コットン(綿)やシルク(絹)が代表的です。その理由は以下のとおりです。
1. 肌へのやさしさ
コットンやシルクはアレルギー反応を起こしにくく、肌に優しい素材です。化学繊維にありがちなチクチク感や湿疹、赤みなどの肌トラブルを軽減し、敏感肌やアトピー体質の方にも安心して使える素材として知られています。特に、医療・介護従事者は長時間同じ服を着続けることが多いため、肌への負担をできるだけ減らすことが重要です。

2. 吸湿性と通気性
天然繊維の代表であるコットンは、優れた吸水性を持ち、汗を素早く吸収し外へ逃がす力に長けています。また、シルクは湿度調整機能が高く、湿気を逃がしつつ肌に必要な水分を保つ「呼吸する繊維」とも呼ばれています。これにより、夏は蒸れにくく、冬は乾燥から肌を守ってくれるという、まさにオールシーズン快適な着心地が得られます。
3. 静電気が起きにくい
冬場のスクラブの着脱時に「バチッ」と静電気が起きるのを防ぎたい、そんな方にも天然繊維のインナーはおすすめです。合成繊維と異なり、天然繊維は帯電しにくく、精密機器を扱う医療現場でも安心して着用できます。
4. ニオイの抑制と衛生面
シルクには天然の抗菌・防臭効果があることが知られています。長時間の勤務中に汗をかいても嫌なニオイが発生しにくく、清潔感を保つことができます。また、天然素材の多くは繰り返し洗っても繊維が傷みにくく、耐久性にも優れている点もポイントです。
肌に優しい仕様とは?
素材だけでなく、肌当たりを優しくするためのさまざまな工夫がありますので紹介します。
チクチクしない縫製
赤ちゃんの肌着にも採用されている肌に優しい縫製方法により、肌に縫い代があたる不快感を軽減します。特に肩や脇、ウエストラインなど、動きが多く擦れやすい部位のストレスが軽減され、快適性がアップします。
タグレス設計
首の後ろや脇などに縫い付けられているタグは、汗で濡れたときや動いたときにチクチクと感じる原因になりがちです。最近では、タグをプリントに置き換えた「タグレス」仕様が増えており、不快感を軽減させることができます。

締め付けの少ないデザイン
1日中立ち仕事が多い医療現場や介護施設で働く人々にとって、下着の締め付けはストレスになりがちです。ウエスト部分にゴムが不使用のタイプであったり、ゴムを使っていても直接肌に食い込まないようなデザインのインナーを選ぶことで、血流を妨げず、むくみ対策にも効果的です。

白スクラブは「透け対策」が必須。下着選びで安心感をプラス
医療現場で清潔感が求められる白のスクラブ。見た目には爽やかで清潔感がありますが、一方で気になるのが「下着の透け」。
特に照明の強い病室や検査室では、無意識のうちに下着のラインや色が透けてしまっていることも……。自分では見えにくいため、ふとした瞬間に不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで大切なのが、白のスクラブに合わせた“透けない下着”の選び方です。
透け対策におすすめの下着カラーは「ベージュ系」
白スクラブの下に履く下着は、白ではなく肌の色に近い「ベージュ系」がベスト。一見「白には白が透けにくい」と思われがちですが、白い下着は逆に輪郭が浮き出てしまうことがあります。肌の色と馴染みやすいベージュ系の方が、目立ちにくく安心です。
中でも、自分の肌トーンに近いナチュラルベージュやモカ系の色味がおすすめ。ピンクベージュなど赤みのあるカラーも血色が良く見えるため、女性に人気です。

ラインをひびかせたくないなら、シームレスやボクサー型を
色だけでなく、形選びも透け対策の大きなポイントです。凹凸の少ないシームレス(縫い目なし)タイプや、ヒップをすっぽり包むボクサー型ショーツは、スクラブパンツのラインにひびきにくく、動きやすさも抜群。
スクラブの「Vネック」その中に着るインナー、見えていませんか?
スクラブはVネックデザインが主流。首元がすっきりしていて動きやすい反面、前かがみになった時や座った時に、インナーが見えてしまうことも。「患者さんの前で無防備になっていないかな?」そんな不安を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
選ぶべきは、“見えにくくて快適”なネックライン
Vネックスクラブに合うインナーとしておすすめなのは
- キャミソールやタンクトップタイプ:肩周りがすっきりしているので、夏場の暑さ対策としても◎。
- 深めのVネックインナー:動いても中から見えにくい。
- ラウンドネックでも開きが広めのもの:浅めのVネックであれば、襟元からはみ出さず、安心感あり。
スクラブ着用者のためのサイズ選びのポイント
スクラブの下に着るインナーや下着を選ぶ際、サイズ感も非常に重要です。医療・介護現場では、体を動かしやすく、長時間の着用でもストレスが少ないサイズ選びが欠かせません。
動きを妨げないフィット感
インナーがきつすぎると、動作のたびにずり上がったり、体を締め付けて血流を妨げたりすることがあります。一方で、ゆるすぎるとスクラブの中でインナーがよれるなどの不快感につながります。適度に体にフィットしながらも、伸縮性があり体の動きに追従してくれるサイズを選ぶのが理想です。
サイズ表だけでなく素材の伸びも確認
同じ「Mサイズ」でもブランドや素材によってフィット感が異なります。特にコットンなどの天然素材はポリエステルといった化繊に比べて伸びにくいこともあるため、ストレッチ素材が入っているか、着心地が柔らかいかなども重要なチェックポイントです。
おすすめ天然素材インナー・下着
綿100% カップ付きタンクトップ 日本製

シルク片袋編み ブラトップ カップ付 ハーフトップブラ 日本製

スーピマコットン 超立体ショーツ スタンダード丈

まとめ:快適な一日はインナーから
天然素材のインナーや下着は、快適さとパフォーマンスを支える大切な存在です。自分の身体にやさしい選択を取り入れて、毎日の仕事をもっと快適にしてみてください。
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